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適当に更新される「どど」の日記(?)帳 何か御用の際はこちらまで→tarakomaturi@hotmail.co.jp


by dodorz
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また呟く

どどです。
少し前の話ですが、給付金と同時に税金の通知が来たのでそのまま国に返金しました。
意味無ぇ。
てか、赤字。




…それはともかくまたちょっと思った事を書いておきます。



どこかのニュースサイト(ニュースサイトだったかな??)で、pixivがプロデビューを褒章にした
イラストコンクール企画やってるみたいですね。
別に今回が初めてじゃないっぽいけど、実際のところこういう企画のレベルってどんなもんなんだろう。

と言ってしまうのも、ここって実力競うコンクールに適した場所じゃないよなーと思ったからです。

理由はふたつ。
・IDの圧倒的多数がROM層である
・オリジナルジャンルが保護されていない


100万IDのなかに実際どのくらいがROM層なのかは正確にはわからないですが、前にユーザー検索で
ひっかかりやすい名前で見たり、完全放置状態の自分のページをお気に入り登録してくれている方(…すみません)の
ROM率が同じ8割だったので、大体このくらいなのかもしれません。
(初期に登録された方は全員絵を描いていて、ある時期から見事に全員ROMになっているのが印象的でした)

どうしてROMが多いと実力競うのに適していないかと言いますと、評価の基準が
「これはすごい!」
ではなく
「これはすごいwwwwww」
という盛り上げのネタになってくるからです。
評価内容が絵の技術的な部分ではなくノリと勢いなので、技術向上を目指している人には居辛いと思います。
ランキングも実力順ではなく「今話題の1枚」の順番です。

あ、一応補足しておきますが…私は別に批判してるワケではないですよ?
あくまでpixivはコミュニティサイトなのですから、盛り上がればそれが一番なのです。
絵を描く人もそうでない人も、みんな一緒になって楽しめるのは良い事だと思いますし
「絵」てそういうものなのだと思います。
だから別にランキングは実力順であるべきだ!とも思わないです。絵なんて好き嫌いあるものだし
単純に数字で実力を指し示せるものでもありませんし。
話題のネタが何なのかをすぐに拾っていけるのは大事だと思います。


閑話休題、、
そして、ROM層から話題にあげられやすいのは圧倒的に版権ジャンルです。
例えばほら、自分がハマっているアニメやゲームのキャラの絵を見つけると反応しやすいじゃないですか。
やっぱり絵を描く身としても、折角描いたのだから少しでも多くの人に見てもらいたいものなので
ウケのいいジャンルに走ってしまいます。
そうなると結果としてオリジナルジャンルの数が減る事になります。

※絵を描かない人に一応補足しておきますと、創作は大きく2つに分類できまして
 それが「オリジナルジャンル」と「版権ジャンル」になります。
 そしてここからが注意点なのですが
 オリジナルと版権モノは同じ「創作」でくくられますが、根本は全然別物です。創作のベクトルが違うのです。
 マグロ(魚類)とイルカ(哺乳類)くらい違います。
 イメージの話ですが、版権モノは”1”を”2”にするもので、オリジナルは”0”を”1”にするものなのです。
 すでにあるものをカスタマイズするのが版権モノ、存在しないものを存在させるのがオリジナル。
 キャラの造形、服装や文化、世界観など全てを創るのはとてもとても難しい事なので
 既存の世界を派生させる版権モノと同じ場所には置く事ができません。

そしてpixivは特にオリジナルジャンルを保護しているワケでもないので
版権モノに食われる一方です。
オリジナルジャンルに生きる人は同族を激しく求め、互いに刺激しあって己の糧にしたいと願うタイプが多いので
こんな環境下で生存しているのかどうか…。
そして何よりこのタイプの人たちは他人がどうとかではなく自分がどうであるかを重視するので
群れたがらず、人が増え騒がしくなると姿を消す傾向にある気がします(完全主観)。


コンテストの褒章がプロデビューなら、プロの絶対条件てオリジナルであることだから…
この手の人が少ないであろう今の環境で投稿レベルてあがるのかな?と思ったのです。
杞憂かもしれないですけど…。


チャンスを与えるのは良い事なのだからどんどんやるべきだと思うのだけど
まずはしっかりとオリジナルジャンルの人たちをサポートする環境を整えるべきなんじゃないのかな、と
思ってしまいました。
そうじゃないと、プロになりたがる素人の群れができちゃうんじゃないかなぁ。
企画側としても、それだと「あれ?」て話になりそうな気がします…。
今までのレベルはどうだったんだろう。私の単なる偏った思い込みなら
「お前バカじゃね?」て言われて終わる話なのだけど。





ここから先は完全に余談ですが
商業媒体にのせる一般公募方のコンテストて、例えば応募が500あったとすると
まず最初に募集内容にそぐわないモノを除外する作業からスタートします。
「選考対象外」てヤツです。極端な例を挙げるなら、イラストコンテストなのに文章送ってくるとか。
これで全体の6割ほどカットされます。いや、ホントに。
ここから、素人目に見てもどうよ?というのを除外します。
これが全体の3割以上。
実際の審査をスタートさせるときは全体の1割以下になるのが大概なんじゃないかと思います。
選考対象外が3割だった場合は次の除外で6割以上カットになるので結果は変わりません。
総数が500だったら、スタート時には30くらいかなぁ?それでも結構多いのかも。
なので実際のところ、「応募数は30でした」てレベルになってしまいます。
そんななかでダイヤの原石なんて見つかるワケがないという…。
それではまずいので企業側で盛り上げ役を投下したりすると、普通にその人を通さざるを得なくなってしまい
「出来レース」とバッシングされたりね。
だから普通は実際の参加作品は見せず、「審査員が厳選した9作品を公開!決めるのはあなた!」
みたいに調整をかけてから一般公開にします。
なので、参加作品全てを見せているpixivはある意味すごい…。
しかも、「該当無し」の文字もつけずに退路を切るなんて男前やで。

※しっかりとした環境が整っていた場合はこの限りではありません
 また、ファンアート系のコンテストの場合も根本の審査基準が違うので当てはまりません。
by dodorz | 2009-07-03 04:56 | その他